【ドラフト】全員一芸持ち! ライオンズの若い育成選手たちが持つ潜在能力
以下一部敬称略
ここまでこのブログではドラフトで指名した選手を7名紹介してきました。
今回は最後になりましたが育成1位から3位で指名された
育成1位 古市
育成2位 滝澤
育成3位 菅井
の3選手についてデータ的にご紹介していきたいと思います。
※成績はドラフトレポート(https://draftrepo.blog.fc2.com/)より
※1球速報も参照(https://baseball.omyutech.com/PlayerStats.action?playerId=1837750&teamId=4954&cupId=20210032797)
※いいところばかりは書いていません ご了承ください
以下各選手の紹介記事
概略
https://l-data-daily.com/?p=507
1位 隅田知一郎
https://l-data-daily.com/?p=715
2位 佐藤隼輔
https://l-data-daily.com/?p=759
3位 古賀悠斗
https://l-data-daily.com/?p=819
4位 羽田慎之介
https://l-data-daily.com/?p=872
5位 黒田将矢
https://l-data-daily.com/?p=872
6位 中山誠吾
https://l-data-daily.com/?p=856
育成4位 川村啓真
https://l-data-daily.com/?p=843
古市尊(独立・徳島)
カタログスペック
・2塁送球1.72の超強肩で盗塁阻止率は.571
・高校時代は外野もやっており脚力は50m6.2秒
・打撃はそこまでよくはない
・176cm/72kg
ドラフト指名選手としては標準的な体形だが捕手としては細身。
高校時代から強肩には注目されており、その点を評価されての指名と思われます。
2塁送球1.72秒は甲斐選手でもほとんど記録できない数値と肩は言うことなし。
脚力もそこそこ速い方で3盗塁も決めています(3回失敗してますが)。
ただ打撃は間近のリーグ成績で打率.241 OPS.613
とチーム平均よりも低くあまり得意とは言えなさそうです。
以下参照note
というかこっちの方が詳しいので是非是非見てみてください
https://note.com/tokushima_indigo/n/n68badbea2710
成績
少し成績に関しては上述しましたが細かいところを見ていきたいと思います。
せっかくなので同じチームから指名された岸選手とも比較していきます。
以下が二人の成績です。
ドラフト年 | 試合 | 打率 | 打 | 安 | 二 | 三 | 本 | 点 | 振 | 球 | 盗 | 出塁率 | 長打率 |
古市 | 41 | 0.231 | 52 | 12 | 2 | 0 | 0 | 4 | 19 | 9 | 3 | 0.344 | 0.269 |
岸 | 69 | 0.267 | 243 | 65 | 13 | 3 | 3 | 25 | 38 | 36 | 35 | 0.333 | 0.383 |
打席数がそもそも大きく異なるので比較には注意が必要ですが、前述したように打力にはあまり優れていないようです。
ただ四球を多く選べているのは良好な点で、選球眼は壊滅的というわけではないのが救いといえるでしょう。
現状はミート力も長打力も非常に物足りないので育成から支配下に上がるには打力の向上、しかも大幅なレベルアップが必要と思われます。
次に守備について見ていきます。
守備は2塁送球タイムの平均をYoutubeに上がっている以下の動画から測定しました。
結果は1.92秒でした。
プロの平均タイムが1.97と言われるのでこの時点ですでに平均以上の肩は持っていると評価できそうです。
ただ上で紹介した記事で言及されていましたが捕手経験が少ないこともあり補球などについては課題があるといわれています。
実際に捕手に守備は概ね
盗塁阻止・フレーミング・ブロッキング
の3種類がありますが、最も影響が大きいのはフレーミングです。
以下の記事参照(とても面白いので是非見てみてください)
それに盗塁されまくってもその分は3本HRを打つかヒット10本で十分に取り返せます。
なので肩が武器なのは確かに素晴らしいことですが、それ以外の武器を作るというところが育成からの脱出につながると思われます。
将来像
将来的には育成の星、甲斐選手が目標になるでしょう。
甲斐選手は3年目のオフに支配下登録されたのでそれを目標にするのが丁度良い基準になると思われます。
具体的な目標数値は
1年目 2軍で20試合ほど出場
2年目 2軍で半分くらいスタメン
3年目 2軍でOPS.700ほど 支配下登録
という感じで3年かけて守備→打撃とステップアップしていけるといいでしょう。
年齢が比較的近い牧野選手がライバルになるでしょうし、捕手はやや年齢層が高いのでドラフトでの指名も今後予想されます。
1年1年しっかりと成果を首脳陣にアピールし甲斐選手に続く育成の星になってほしいですね。
滝澤夏央(関根学園)
カタログスペック
・MAX136キロ 50m5.8秒の高い身体能力
・ショートを守れる守備センス
・スカウトからは牛若丸との評価も
・167cm/64kg
身長・体重ともに非常に小さく(軽く)、ライオンズの中では最も小さい。
元ライオンズの水口選手が163/60だったのでちょうどよく似たサイズ。
昔、阪神で活躍した吉田義男さんと同じく牛若丸と評されるなど守備力はかなり評価されています。
投手も経験があり、小柄ながらも野球センスにあふれた選手のようです。
守備動画は⇩
成績
続いて打撃について見ていきます。
高校時代の通算打率は.313とミートセンスは感じますが長打がほとんどなくパワーに欠けていることがネックなようです。
四球も記録がなく、ゾーン管理についてもうまい可能性は高くなさそうです。
総合的に守備や走塁は高評価ですが打撃に関してはまだまだ伸ばす必要があるといえるでしょう。
ただ足は本当に速く、セーフティ時の1塁到達タイムは
水口 3.68
滝澤 3.73
とプロ入り時の走力は非常に高いものがあると言えます。
足を活かした選手になっていきたいですね。
将来像
将来的な目標としては元楽天・横浜の内村さんが身長・体重的にも近くちょうどいいと思われます。
スピードを活かして内野安打を稼ぎまくり、なおかつ守備範囲も広い選手になってほしいですね。
具体的な数値目標としては3年目に支配下登録されると考え
1年目 2軍で30試合出場
2年目 2軍で20盗塁
3年目 2軍で三振=四球に 支配下登録
ぐらいが目標かなと考えます。
三振=四球というのは前述の水口・内村選手が2軍でクリアしていた基準なので目標としました。
菅井信也(山本学園)
カタログスペック
・MAX143キロ高校生左腕
・変化球は
スライダー
カーブ
チェンジアップ
・10者連続三振を奪うなど奪三振能力は抜群
・182cm/75kg
身長・体重ともに標準的な投手。
奪三振能力は今年指名された選手の中でもかなりのもので1試合最大18奪三振も記録。
昨年から今秋にかけて球速を7キロあげるなど伸びしろも十分にあるように思えます。
ちなみにライオンズの2018年4位指名の粟津選手と同じ高校で好きな選手も菊池雄星選手と少しライオンズと縁のある選手。
1年生のころからエースナンバーを背負い、試合記録を見る限りはほとんどケガもせず多く投げるなど頑丈?
成績
そんな菅井選手の高校時代の成績は以下の通りです。
試合 | 回数 | 被安 | 奪三 | 四死 | 失点 | 防御率 | 被安率 | 奪三率 | 四死率 | |
通算: | 13 | 85.1 | 64 | 136 | 53 | 38 | 3.38 | 6.75 | 14.34 | 5.59 |
奪三振能力が本当に高く、アウトの半分以上を三振で奪っていました。
夏の大会では奪三振率18.00にまでになり、空振り率も17.2%を記録するなど高校生ではとらえられないキレを持っているといっていいでしょう。
ちなみに打撃も公式戦通算でOPS1.000を記録するなど全体的なセンスを感じます。
四死球率は高く、4イニングに1回暴投をしてしまいますがロマンはかなりのものがあるといえるでしょう。
将来像
将来的には横浜で活躍している砂田選手が目標になるかと思われます。
砂田選手も高校時代はそこまで制球に優れた選手ではありませんでしたが1年目からファームで元気に投げ早々と支配下登録を手に入れました。
前述の2人は野手ということで支配下登録まで3年かかると考えましたが菅井選手は投手なのでもう少し早い支配下登録も狙えるでしょう。
黒田・羽田選手の記事でも言いましたが下位指名の高校生投手は躍進する選手が多く、実際育成選手では投手の方が成果を出しています。
菅井選手もポテンシャルは黒田・羽田選手にも負けていないと思うので彼らを追い越すと思って頑張って欲しいですね。
目標を設定すると
1年目 2軍で20イニングほど投げ支配下登録
2年目 1軍で少し投げつつ2軍で無双
3年目 1軍に定着
といったところができるとチームとしても大変大きいと思われます。
まとめ
まとめると育成指名とはいえ
古市選手は肩
滝澤選手は身体能力
菅井選手は奪三振能力
をそれぞれ評価され指名された選手たちです。
それぞれ持ち味をアピールし3年以内の支配下登録を獲得できるよう頑張っていって欲しいですね。
ちなみにライオンズのこれまでの育成指名選手は累計18名となりました。
ソフトバンクは10名に1名ほどの割合で戦力化に成功しているので、ライオンズにも水上選手を始め2名ほど躍進してほしいですね。
これで2021年に指名された選手の紹介を終えることができました。
今後は各選手の分析や「もしFAがなかったら~」というような考察をしていきたいと思います。
ブックマークでもつけてのんびり待っていただければと思います。
それでは
(^O^)/バイバーイ
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