【ドラフト】身長190cm越え!? 超大型ショート中山誠吾が持つロマン

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以下一部敬称略

2021年のライオンズのドラフトでは総勢10名の選手が指名されました。

その10名を高校・大学などといった属性で分けると

高校生:4名
大学生:5名
独 立:1名(19歳)

というように大学生が最大勢力であり、社会人選手の指名がなかったのが特徴です。

これまでこのブログではそんな最大勢力の5名の大学生のうち、

隅田・佐藤・古賀・川村選手と4名をご紹介してきました。

今回は大学生のラストとしてドラフト6位で指名された中山誠吾選手について、成績面からご紹介したいと思います。

※大学時代の成績はドラフトレポート(https://draftrepo.blog.fc2.com/)より

※いいところばかりは書いていません ご了承ください


以下これまでに紹介してきた選手たち

①隅田選手
https://l-data-daily.com/?p=715
②佐藤選手
https://l-data-daily.com/?p=759
③古賀選手
https://l-data-daily.com/?p=819
④川村選手
https://l-data-daily.com/?p=843



中山誠吾

カタログスペック

・2年生前期からレギュラー定着
・20秋に本塁打王を獲得
・ほとんど4番で出場
・ショートは高学年になってから
・遠投110m 50m 6.5秒
・身長190cm97kg

プロ野球選手としても非常に立派な体格の選手。

体が大きいわりにショートを守れるのは好ポイントです。

ただしずっとやってきたというよりはいわゆる就活ショートに近く、内野手として見るべきかもしれません。

肩も非常に強く、将来的な起用の幅は広く取れそうなのはいい点ですが足はそこまでなので外野にコンバートというのはしにくい可能性も。

打撃に関しては以下で紹介しますがムラが激しく、いいときはいいのですが悪いときに悪いなりの打撃ができないのが特徴です。

よくも悪くも素材型な選手といえるでしょう。

大学時代の成績

それでは大学時代の成績についてです。

概ねな成績は以下の通りになります。

打率出塁率長打率三振率四球率ISO
18春:0.400520200.4000.40040.0%0.0%0.000
18秋:0.143710300.1430.14342.9%0.0%0.000
19春:0.2813290580.4250.37512.5%20.0%0.094
19秋:0.27037103860.3720.56818.6%14.0%0.297
20春:中止
20秋:0.295441341590.4150.59128.3%17.0%0.295
21春:0.217601311420.2420.26722.6%3.2%0.050
21秋:0.14328401110.1720.14337.9%3.4%0.000
通算0.24421352858260.3260.38524.3%10.9%0.141

打率を見るとわかりやすいですが、非常に期ごとの差が激しいことがわかります。

好調だった19秋・20秋では打率こそ.300に届いていませんが非常に高い長打力を発揮し素晴らしい打撃でした。

一方で4年生である21春・秋では打率が非常に低く、また三振が多く四球が少なくなってしまってました。

昨年の段階では上位指名の可能性もあったのですが、この4年生の時の不調によって大分評価を落としたと考えられます。

たとえ打率が低くとも長打が打てていればもう少し評価は高かったと思われますが、肝心の長打力も陰ってしまったところが心配なところです。

同じ大学生野手である古賀・川村選手と比較してみると

三振率 川村<古賀=中山
四球率 川村>古賀>中山
長打力 中山=川村>=古賀

(この3つの指標はより選手の実力を反映していると考えられるため採用)

という感じで、あくまで大学時代の成績からですが打撃は川村選手が一番期待できるようです。

打率は打者の能力を反映しているとはあまりいえないのであまり気にしなくてもよいですが、三振率と四球率のバランスの悪さは考慮する必要があるといえるでしょう。

ただ、近年は三振や四球率のバランスが悪くても活躍する選手も出てきています。

次の項目ではライオンズファンの中でも印象深いであろう佐藤輝明選手と比較してみます。

佐藤輝明選手との比較

佐藤輝明選手は今年のライオンズ戦で1試合3本塁打を放ちライオンズファンのトラウマとなった選手です。

後半戦こそ成績を落としましたが前半戦はOPS.833とルーキーとしては破格の成績を残していました。

そんな佐藤輝明選手の大学時代の成績は以下の通りです。

打率出塁率長打率三振率四球率ISO
17春:0.27371001020.3080.40525.6%5.1%0.135
17秋:0.267451221200.2670.48926.7%0.0%0.222
18春:0.33351172740.3820.54912.7%7.3%0.216
18秋:0.35448173750.4150.58313.2%9.4%0.229
19春:0.33342142980.440.66718.0%16.0%0.334
19秋:0.1884892950.2640.37517.0%9.4%0.187
20春:中止
20秋:0.257359315110.4350.65732.6%23.9%0.400
通算:0.288306881469350.3610.52920.2%10.3%0.242

リーグの違いがあるので簡単な比較はできませんが

①打率が乱降下する
②三振が多く四球が少ない
③長打力がある

といった点で中山選手と同じで、三振率や四球率の通算成績はかなり近い成績となっています。

打率出塁率長打率三振率四球率ISO
佐藤通算:0.288306881469350.3610.52920.2%10.3%0.242
中山通算0.24421352858260.3260.38524.3%10.9%0.141

また、身長や体重も非常に似ています。

中山 190/97
佐藤 187/94

と瓜二つともいえる体形です。

これらから中山選手はリトル(?)佐藤輝明選手ともいえる選手とも言えます。

ご存じの通り佐藤輝明選手は非常にロマンのあふれる選手ですから、中山選手にも同じようなロマンがあるといっていいでしょう。

しかも中山選手の場合はショートも守れるため、総合的なスケールを考えると佐藤輝明選手にも負けないものがあります。

ただし大学時代により完成度の高い打撃をしていた牧選手の方が最終的な成績は上となったことも事実です。

大学時代通算
佐藤 三振率20.2% 四球率10.3% ISO.242
牧  三振率11.1% 四球率13.8% ISO.146

2021シーズン
佐藤 .238 24 64 OPS.749
牧  .314 22 71 OPS.890

このため中山選手も佐藤輝明選手と同じようにコンタクト面で大きな苦戦が予想され、それに伴い打撃成績も伸び悩む可能性が多々あります。

実際に例えば21秋ははっきり言えばドラフト指名されるとは思えないような成績

打率出塁率長打率三振率四球率ISO
21秋:0.14328401110.1720.14337.9%3.4%0.000

になってしまっており、この期間の空振り率は

16.4%

と悲惨なものになっています。

この値がどれくらい高いかというと、スパンジェンバーグ選手よりも高い値です。

大学生相手にすらこれほどの空振り率になってしまうとプロではまとも当てることすら難しくなってしまう可能性が高いと言わざるを得ません。

まずは3年生までの打撃に戻し、なおかつそこからさらにミート力を向上させるのが大きな命題になるでしょう。

まとめ

まとめると中山選手は

・長打力に優れた打者
・三振が多くコンタクト能力に難あり
・肩が強くショートを守れるが高いレベルはまだ期待できない
・足は普通な範囲

前回までに紹介した選手たちのようにパワプロ風に能力設定をすると

弾道  3
ミート F 20
パワー D 50
走力  E 45
肩力  B 70
守備力 E 45
捕球  E 45

特殊能力
三振

(あくまで筆者の主観によるものなので「ほーん」ぐらいで流してください)

というところになるかなと思われます。

前述したように4年生の時に完全に打撃を崩しており、まずはそこから修正する必要があるでしょう。

現状では1年目から1軍にというのはポジションも空いていないということもあり難しいと言わざるを得ません。

まずは川野・山村選手のライバルになるように打撃・守備の底上げが目標になるでしょう。

具体的な数値目標としては、ちょうど同じ年齢の綱島選手が引退したということで彼がそのまま野球を続けていた場合の成績は残したいところです。

2021年の綱島選手の成績は

.256 3 22 出塁率.339 長打率.409 OPS.748 三振率23.9%

でした。

なので中山選手の場合はもう少し長打よりになるかもしれませんが

OPS.700 三振率25%以下ぐらいの成績は残したいところです。


中山選手の場合、純正ショートではないことからプロ入り後はサードやセカンド・外野へのコンバートも可能性としては十分にあります。

はまった時は佐藤輝明選手と似た成績が残せるぐらいには長打力があるロマンのある打者なので、

ミスショットだけはなんとしても減らしていきたいところです。

4年生の時はあまりに空振りしすぎて当てる打撃になってしまった結果、長打もまるで出ないという状況になっていると思われます。

なので真ん中付近の球だけは確実にとらえられるようにし、相手が警戒してボール球が増えるという状況になれば自然と四球が増えバランスがよくなるでしょう。


良くも悪くも指導次第で大きく変わる選手だと思われます。

強くスイングすることがあまりできなくなってしまっているので、まずはライオンズメソッドを注入し「らしく」ブンブン振る打者に戻していきたいですね。



それではこれでドラフトで指名された大学生のご紹介は終わりました。

次回からは独立・高校生のご紹介をしていきたいと思います。

もしよければブックマークでもつけて待っていただければと思います。

それでは

(^O^)/バイバーイ

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