【ドラフト】2021ライオンズの全指名選手と彼らの持つ魅力を解説

2021年11月4日ドラフト,ライオンズドラフト2021,ドラフト会議,西武 ドラフト,西武ライオンズ

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以下一部敬称略

今日はドラフト会議ということでツイッターなどは大盛り上がりでしたね。
特に隅田選手のくじが当たった時はなかなかに興奮しましたね。

私もちょこちょこ実況したりしてかなり楽しめました。
特に事前にどんな選手が指名されるか予想していたのもあってリストに上げた選手がどれだけ指名されるかもドキドキでした(笑)
(予想選手は→https://l-data-daily.com/?p=494)

全体で見ればライオンズは本指名で6人、育成指名で4人を指名し事前に言っていた通り10人の指名を行いました。

隅田&佐藤選手という即戦力左腕を獲得できたこともファンからの評価はかなり高い感じがします。
実際に80%以上の人が95点以上(大成功)と答えるなど充実感のある指名と感じた人が多かったようです。

個人的にも色々と思うところがあるのでかなり詳細な分析もしていきたいと思いますがそれをするとかなりシビアな評価も多くなってしまう&データまとめに時間がかかるので、
まずは指名された選手の魅力を紹介してポジティブな記事にしようと思います。

※まだ指名権獲得段階なので入団確定というわけではないですが一応入る体で話をしていきます。

本指名

ドラフト1位 隅田知一郎 西日本工業大学 左投手

4球団競合の末、見事に引き当てた大学NO.1投手
いち早く公言した甲斐があったか。

身長は176cm体重76kgとやや細身な投手。
浜屋選手が175cm77kgなのでほぼほぼ瓜二つな体系。

優れた点としては
①MAX150キロの直球
平均球速も145キロ前後とプロの中でも速い。
②切れ味抜群のフォーク
シュート回転しながら落ちるので直球に偽装できており多くの空振りを奪える。
特に右相手に有効。
③緩急となるチェンジアップ
フォークと同じくシュート回転しながら落ちる球。
フォークよりも10キロ遅く投球のアクセントになる。
④成長性
一皮むけた投球をした上武大戦以降は三振50個に対し四球は4個。
手が付けられない投手になるなど伸びしろも見せた。

全体的に縦系の変化球を上手く扱えており、ライオンズに足りない三振を奪える左腕になってくれる可能性は極大。
フォームも癖がないのもGoodポイント。

ライオンズが競合で当てた左腕はあの菊池雄星選手以来。
菊池雄星選手のような2桁奪三振を記録しまくる奪三振マシーンになることに期待だ。

ドラフト2位 佐藤隼輔 筑波大学 左投手

安定感なら大学NO.1 もう一人の大学NO.1投手

夏ごろは競合もありうるかという話もあった左腕をなんと2位で獲得。

180cm80kgでプロらしい体系。

優れた点は
①MAX152キロの直球
平均球速145キロ前後とプロでも見劣りしない威力で制球もよく見逃しがよく取れる。
②切れるチェンジアップ
低めに決まればまず打たれないといえるキレ。
スライダーとも球速が近く偽装ができればほぼ無双。
③安定した制球
大学時代は1試合に出した四死球の数が4を超えたことが2回しかなく安定感抜群。
一定の投球術を習得しているからと思われ調子の揺れは隅田選手よりも小さい。

全体的にオーソドックスな左腕どの球も一定水準を持つ即戦力投手の筆頭。
最大ポテンシャルの隅田選手、安定感の佐藤選手というところでどちらも大学を代表する左腕。
惜しくもドラフト1位指名はならなかったが、高校時代は勉強面でも学年1位を獲得したり国立大学に所属するなど頭もよくくやしさをバネにしてまだまだ伸びていける選手だ。

ドラフト3位 古賀悠斗 中央大学 捕手

実績十分大学NO.1捕手

身長174cm78㎏とやや小柄な体形

優れた点は
①強肩
2塁送球タイム2秒を切りプロ水準を超える。
スローイングも正確。
②小力のある打撃
21春に3本塁打を放ったり高校通算52本を記録した長打力がある。
はまればしっかり飛ばせる選手だ。
③アプローチも上々
20年以降は四球と三振がほぼほぼトントンで選球眼も悪くない。

打撃と守備を併せた評価なら全アマチュア選手の中でも3指に入る能力がある。
特に守備は安定感がありすぐにプロである程度やっていけそうだ。
打撃は安定しないこともあるのでスタメンはすぐとは言えないかもしれないが確実に柘植選手のライバルになってくれる選手だ。

ドラフト4位 羽田慎之介 八王子学園八王子高校 左投手

ライオンズJr.出身の和製ランディ

191cm87kgと恵まれた体格。

優れた点は
①恵まれた体格
190cmを超える大型左腕で体重もしっかりついている。
ライオンズになかなかいなかった山本昌さんのように巨体を活かした投球が期待できる。
②威力のある直球
制球はバラついているものの球威が抜群でそう簡単にヒットを打たせない。
将来的にちょうどいい荒れ球になればプロでも十分にやっていけそうだ。

まさしくロマン枠と言った指名で平良選手のような飛躍に期待がかかる。
直球の威力だけならかなりのもので武器となる変化球を習得できればバッタバッタと相手をなぎ倒して行けそうだ。
ドラフト4位の高校生は成功した前例も多い(山本由伸選手・平良海馬選手・石川直也選手など)ので彼らに続く存在になりたいところ。
まずは3軍でじっくりと体を作り渡邉勇太朗選手のように3年目からの飛躍を目標にしていきたい。

ドラフト5位 黒田将矢 八戸工業大第一高 右投手

高校生トップクラスのフォークボーラー

188cm80kgの大型右腕。

優れた点は
①羽田選手と同じくこちらも恵まれた体格
髙橋光成並みに大きく落差のあるフォークボールが大きな武器になっている。
直球も140キロ後半出るため将来的な160キロも期待できる体格だ。
②ぬるぬる曲がって空振りを奪える変化球
フォークボールが目立つがカーブも縦変化で三振を奪っている場面が目立った。
また高めから変化球を入れることができるなど幅広い仕様もできる。

こちらも大型な素材。
最高球速は149キロ、落ちるフォークとミニ千賀選手のような力強さを感じる投手。
与四球率は1点台と制球もよくしっかり相手と勝負できるタイプで低めに決まれば打たれないだけの球威もある。
1年間しっかり体を作り体重が100キロを超えるほどになれば155キロも出せるはず。
落ちる球が魅力的な選手なのでそれこそ千賀選手のような奪三振マシーンになれる可能性も秘める選手だ。

ドラフト6位 中山誠吾 白鴎大学 内野手

超大型の大砲ショート

190cm97kgと恵まれた体格

優れた点は
①ショートを守れること
ショートを守れる選手は大概どこでもできる(金子選手→センター、外崎選手→セカンド・サードなど)ため汎用性が高い選手ともいえる。
ショートを守っているだけあって肩も強く守備面ではある程度起用の幅を確保できる。
②パンチ力がある
20秋には4本塁打を記録し本塁打王になるなどパンチ力は今年の候補の中でもかなりのもの。
はまった時はどこまででも飛ばせる大砲だ。

4位から6位まで大型な素材を指名。
体格を生かした打撃はロマンを感じさせる選手でショートを守れるセンスも魅力。
そのままショートをするかは微妙だと思うがどこにコンバートするにしても割とすぐに対応できるだろう。
打撃は荒っぽく三振は多いがそれは長距離砲の必要経費。
ボール球には手を出さないようにして、積極的なスイングを習得できれば内野に大きなアドバンテージを獲得できるはずだ。

育成指名

育成1位 古市尊 徳島インディゴソックス 捕手

肩は一流まだまだ若い守備型捕手

177cm68kgとやや細身な体形

優れた点は
①強肩
盗塁阻止率は.571と古田さん並みの高さで独立リーグでは敵なしの肩。

外野手から捕手に転向しあまり日がたたないうちに指名されるなどセンスはかなりのもの。
外野手だったので脚もそこそこあり独立リーグでは盗塁も記録している。
選球眼も悪くなく四球もそこそこに選べるのも特徴。
打撃はやや不得意な成績だが19歳とまだまだ若く、伸びる可能性を秘めている選手なので年が近い牧野選手と切磋琢磨しチームの底上げをしていきたい。

育成2位 滝澤夏央 関根学園高校 内野手

身体能力抜群令和の牛若丸

165cm65kgと水口さんのような体形。

優れた点は
①高い身体能力
身体能力を活かし守備や盗塁、肩はかなりのもの。
打撃などは成績がないので判断のしようがないが一芸を持てるだけでもプロでは大事。

古市選手と同じく一芸枠での指名と思われる。
ただしこちらは肩ではなく身体能力全体。
守備走塁に長けた選手は今の2軍でもいないのでそこを埋めるちょうどいい指名といえる。
1つ上の山村選手を脅かすような守備・走塁を発揮しまずは2軍での出場を積み重ねられるようにしたい。
そのためにもまずは脚でも守備でもいいので1つを極めていきたい。

育成3位 菅井信也 山本学園高校 左投手

10者連続を記録した山形のドクターK

182cm75kgと長身細身な選手

優れた点は
①優れた奪三振能力
高校通算でアウトの半分を三振で奪うほどの高い能力を持つ。
球速は140キロ前半とそこまででもないが左から放たれる直球はそれ以上の威力。

こちらは奪三振能力を買われての指名。
実際予選とはいえアウト21個のうち17個を三振で奪うのは尋常ではなく賭けという意味では面白い存在。
制球は育成ということで悪いときはとことんダメという感じだが抑えられるときはしっかり少なくすることができる。
コンディションを安定させ、さらに10キロ近い球速のアップを目指すための体作りを1年目はしっかり行いたい。
そして秋ごろには150キロを見せるような、そんな成長をしたい。

育成4位 川村啓真 國學院大學 外野手

東都の安打製造機 21春の首位打者

172cm78kg

優れた点は
①優秀なバットコントロール
21春に首位打者を獲得するなどはまればしっかりヒットを打つことができることも魅力だが何よりも四球が三振よりも多いことがよい。
勝負が遅いのか四球も三振も多いタイプだがそれでも四球の方が多くなるのはGood

こちらは打撃の一芸指名。
守備走塁はあまりよくないということでこの順位になったと思うが守備は練習で十分に上手くなる。
実際に今年の2軍の外野は川越・鈴木・高木選手はUZRでかなりプラスであり2軍での指導は信頼できる。
打撃は本塁打を2年間で5本記録するなど長打力も十分で支配下の可能性も十分にあった選手。
結構おいしい指名だと思うので、まずは支配下を目指して2軍で好成績を出していきたい。

まとめ

全体的には不足していた捕手や左腕をしっかり補充したコンセプトが見える指名と感じました。

特に隅田選手のくじを引いたのは大きく、早川選手のような即戦力の働きが期待されますし佐藤選手にも大きな期待がかかりますね。

まあ実際に隅田選手たちが活躍できるのかについては疑問が残る人もいると思います。
それについては後日詳細に考察し、また個人的な点数もつけていきたいなと思います。
もしシビアな評価でもよければ次回も見てみてくださいね。

それでは

(^O^)/バイバーイ

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