大注目⁉ オープン戦成績から飛躍が期待される5人の投手をご紹介

プロ野球考察オープン戦,データ分析

Pocket

激闘のWBC、そしてオープン戦が終わりついに2023シーズンが始まります。

今年も昨年のドラフト1位指名選手や新外国人選手をはじめ多くの選手の飛躍が期待されますね。

中にはオープン戦の最中ながら大きく取り上げられる選手もいるなど今年も新戦力の台頭で盛り上がりました。

そこで今回はオープン戦の成績から今年いい成績が残せそうな選手というのを独断と偏見でピックアップしてみました。

またこのぐらいの成績を残せそうだな~という予想もしてみました。

筆者は2021年の西武の新戦力についてざっくり予想をし(敬称略)

隅田

予想:100イニング 防御率 4.20 100奪三振 50四球 12被弾

実際:81.2イニング 防御率 3.75 73奪三振 30四球 4被弾

佐藤

予想:50イニング 防御率 3.50 40奪三振 15四球 5被弾

実際:47イニング 防御率 4.60 33奪三振 22四球 1被弾

オグレディ

予想:打率.265 出塁率.350 長打率.450 OPS .800

実際:打率.213 出塁率.312 長打率.384 OPS .695

全員しっかり外す圧倒的な予想能力を持っているので

絶対に当てにはしないでください。

まあなんか言ってるな~ぐらいでお願いします。

では行きましょう。

選出基準はオープン戦の成績がよく、今までそのポジションでの実績がない選手にしました。

オリックス・山下舜平大

オープン戦の成績

防御率 2.35
投球回 15.1
奪三振 23
与四球 1
被本弾 2
被打率.145

まずはやはりこの投手だろう。

あらゆる解説者から怪物と称され、そしてオープン戦では実際にその片鱗を見せたオリックス・山下選手だ。

額面上の成績を見てもアウトの半分を三振で奪い四球は1個だけという破格の投球。

しかもこの投球を僅か3球種のみで成し遂げているのもポイント。

元々2軍でも30イニングほどではあるが奪三振率10.74&与四球率2.80と傑出していたが今年に入りさらにパワーアップ。

直球の平均球速は昨年から147.7→154.5と爆増

空振り率も10.33%から倍以上の21.7%と大きく伸ばした

直球に関しては今の時点でも球界最高峰のものといってもいいだろう。

ただし変化球に関してはまだまだ課題が残っている。

3球種だけで基本的には戦っており、そして使う変化球のカーブもフォークも精度がものすごく高いわけではない。

そして元々直球とカーブを基本としていた投手なのでそこは仕方のないところだがどうしても直球の割合が多い

流石に球界最高峰の直球とはいえ連投されるとプロは対応してくる(対右の直球被OPSは1.000越え)。

そのためシーズンを通して活躍するにはもう1つ変化球が欲しいところだ。

具体的には横に大きく曲がる「スイーパー」と呼ばれる球種を取得すると現状やや苦手な右投手にも対応できるのではないだろうか。

予想としては

①今のまま3球種でシーズンを終えた場合

100イニング 防御率 3.50 120奪三振 25四球 10被弾

②何かしら別の球種も使えるようになった場合

150イニング 防御率 2.50 160奪三振 40四球 10被弾

と想定した。

どちらにせよローテを支える存在としてある程度の働きはすると思われ、オリックスの育成機構に感心するばかりである。

西武・平良海馬

オープン戦の成績

防御率 0.00
投球回 17
奪三振 16
与四球 1
被本弾 0
被打率.105

2人目はオフを賑わせた野球がうまい()Youtuber平良選手だ。

防御率は結局0.00のまま、被打率も.105とまるで相手を寄せ付けず開幕ローテを勝ち取った。

内容も申し分なく、山下選手と同じく四球数は僅か1個。

奪三振もほぼ投球回と同じ数を奪いその球威は先発になってもなお衰えることなし。

直球が速い変化球投手へと変貌し6球種を左・右へと使い分けどの球種でも安定してストライクを稼ぐことが出来る

特に注目がカットとフォーク

どちらも空振り率が20%を超え、決め球としての運用も期待される。

左に対しては落ちる球がどの投手でも鍵になるので特に制球出来るかに注目したい。

反面心配なのがスライダー

オープン戦で50球近く投げながらも空振りが0

特に右には多く投げるのでこの球のキレが悪いと右に打ち込まれるケースも出てくるかもしれない。

予想としては

150イニング 防御率 2.20 150奪三振 30四球 10被弾

と想定。

球種が多彩で球も速く全体的な指標は文句の付け所がない。

いきなり山本由伸選手並みの内容を期待してもいいだろう。

ちなみに昨年平良選手の先発転向の記事も書いているのでよければどうぞ。

ソフトバンク・藤井皓哉

オープン戦の成績

防御率 3.32
投球回 19
奪三振 27
与四球 6
被本弾 2
被打率.214

3人目は平良選手と同じく先発転向を目指す藤井選手。

ほとんど認知されないがオープン戦の奪三振王でありその奪三振力はイニングを投げてなお健在。

直球・フォーク・スライダーで組み立てる投球スタイルに大きな違いはないがそこにカーブを混ぜるように。

約5%ほど投げるようにし、また1回は投げていないことから目線をそらすことに意識を向けているようだ。

ただその成果は正直微妙でストライク率は30%を切るなどまだ有効には使えていない様子。

しばらくは直球・フォーク・スライダーで乗り切れるかが鍵になるだろう。

とはいえその3球種、特にフォークに関しては相変わらず破壊的

ボール球スイング率60%越えのボールはあらゆる打者に牙をむくだろう。

直球も空振り率17.8%と平均の倍以上で1巡目ならしっかり抑えられる可能性は高い

なればこそ2巡目以降の対策としてスライダー・カーブの精度向上は必要不可欠。

ある意味平良選手とは対照的で今後の先発転向をする選手のある程度の目安になるかもしれない。

予想としては

①このまま3球種で行った場合

90イニング 防御率 3.20 120奪三振 40四球 10被弾

②カーブなどが使いこなせるようになった場合

150イニング 防御率 3.00 170奪三振 65四球 15被弾

と想定。

山下選手の時もそうだが3球種だけでシーズンを完走できる先発は例年一人いればいい方で少なくとも最近ではかなり難しい。

ただ定着できれば千賀選手並みとは言わないがほぼ代替できる可能性があり、地味に優勝の鍵を握る選手でもある。

救援から先発に転向し多くのタイトルを獲得した千賀選手に続けるか、注目である。

日本ハム・金村尚真

オープン戦の成績

防御率 1.20
投球回 15
奪三振 14
与四球 3
被本弾 1
被打率.149

4人目は大学時代から精密機械の名を冠した金村選手。

元々大学時代の指標が圧倒的(奪三振率10.02&与四球率0.96)でネット上では話題になっていたがオープン戦でもしっかり成果を残した。

まず特筆したいのは球種の多さで文字通り7色の変化球を披露。

主力となる球種は限られるがそれでも5%以上投げた球は左右それぞれ5球種ずつあるなど的を絞らせない。

先発をする上でどうしても課題になる2巡目以降の相手の打者の慣れも比較的かわしやすいだろう。

もちろん球種が多いところでキレや制球が悪ければ何の意味もないが金村選手はその点安心。

空振り率は15%オーバー&ゾーン率も平均以上と内容面もいうことなし。

パワー不足の懸念があった直球は平均147キロと十分な速さがあり、また空振り率も15%と破壊力も兼ね備える。

変化球では特にフォークがよく、空振り率30%越えと上で紹介した藤井選手よりもいい数値をマークした。

その他変化球6球種でストライク率は58%越えと文字通りストライクに困らない投手で欠点は探す方が難しい。

予想としては

150イニング 防御率 3.00 140奪三振 35四球 10被弾

と想定。

イメージとしては伊藤大海選手でほとんど隙を感じない。

プロ独特の日程で体力が追いつかなくなる以外はローテできっちり回れることをかなり期待していいのではないだろうか。

ヤクルト・吉村貢司郎

オープン戦の成績

防御率 0.53
投球回 17
奪三振 22
与四球 5
被本弾 0
被打率.172

最後の1人は昨年のヤクルトドラフト1位の吉村選手。

元々社会人NO.1投手として期待されていたがオープン戦でもしっかりその実力を発揮した。

登板のすべてで投球回以上の三振を奪っており球数も少なめ。

球速自体は145キロちょっととそこまで速くはない(というか現代だと遅いぐらいだ)がキレは十分。

空振り率12%と投げるうえでネックにはならない。

変化球としてはスライダーが1番の武器で制球・キレともに兼ね備える投球の軸。

またカーブも打たれてはいるがしっかり制球ができておりアクセントとしては十分。

また左右関係なく球を投げれる投手で左右において配球がほとんど変わらないという面白い特徴も。

少し心配なのがスタミナ面で平均球速が右肩下がり。

シーズンに入っても5~6回あたりで140キロ前後に落ちてしまうと救援などに回ることになるだろう。

ただそうなるとせっかく発揮できている多くの球種を使いこなせるという点がもったいなくなる。

チームとしても先発は大きな弱点なので願わくば定着して欲しいところだろう。

予想としては

100イニング 防御率 3.50 100奪三振 35四球 13被弾

と想定。

本拠地が投手にとっては悪夢の神宮なのでやや成績としては低めに設定したがこれでも十分。

とにかく被弾リスクが高い球場なのでフォークやツーシームを活用しつつ強力な味方打線の援護を待ちたい。

予想のまとめ

以上で個人的に注目な選手の紹介と成績予想は終わりになります。

予想についてまとめると

①山下舜平大

100イニング 防御率 3.50 120奪三振 25四球 10被弾 or
150イニング 防御率 2.50 160奪三振 40四球 10被弾

②平良海馬

150イニング 防御率 2.20 150奪三振 30四球 10被弾

③藤井皓哉

90イニング 防御率 3.20 120奪三振 40四球 10被弾 or
150イニング 防御率 3.00 170奪三振 65四球 15被弾

④金村尚真

150イニング 防御率 3.00 140奪三振 35四球 10被弾

⑤吉村貢司郎

100イニング 防御率 3.50 100奪三振 35四球 13被弾

という形になります。

一応球場についても考慮しましたがエスコンフィールドはまだどんな環境かわかりませんしボールなどにも影響を受けます。

なのでここでの予想はあくまでも「そんな考えがあるんだ、はえ~」ぐらいに思ってくれるといいかと思います。

もちろんあまりオープン戦の空振り率などは公開されないのでデータとして面白く見てくれたなら大変嬉しく思います。

ではまたお時間がありましたら見に来てくれると嬉しいです。

ではでは~

↓よければポチっとして応援お願いします

にほんブログ村

参考サイト

https://baseball.yahoo.co.jp/npb/

https://1point02.jp/op/index.aspx

https://draft-repo.com/