目玉野手多数⁉ ドラフト2022の東京6大学の野手候補を歴代比較

2022年10月18日プロ野球考察データ分析,ドラフト2022,ドラフト会議,西武 ドラフト

本記事の成績・考察は10/12以前のものを使用・考察しています。

あくまで成績的に見てどのようなことが期待できるかが目的なので、特定の選手を貶めたりする意図は一切ございません。

データ的にはこう言える、というだけなので1つのエンタメ?としてお楽しみください。

※10/18 慶応大山本選手を追加

10/22のドラフト会議まであと10日を切り、多くの球団が指名を公言するなどどんどん活発な動きとなっているドラフト会議。

そんなドラフト会議は多くのドラマがある他、人間味あふれる番組などが報道され全ての選手に期待がかかるものとなっています。

ただそういったドラマもいいけど実際のところ活躍できるのか、その指名順位は高掴みではないかなどかなり現実的なことに気が向く人もいるでしょう。

この記事ではそういった人向けに夢もドラマもへったくれもない、単なる数値的な分析からドラフト候補の選手について解説しようと思います。

しかもフォームとか守備・ケガなどは数値化が難しいので完全にスルーし、打撃がどれほど通用するかのみを追求しています。

そんな記事でも大丈夫、という方のみ進めてください。

機械的に選手を見ることに抵抗がある人、思い入れがある人はブラウザバック推奨です。

今回の記事では目玉野手も多い、東京6大学の特に注目されていると思われる選手6名

  • 蛭間拓哉
  • 萩尾匡也
  • 村松開人
  • 山田健太
  • 下山悠介
  • 齊藤大輝
  • 山本晃大

について、歴代選手(2013年以降6大学から本指名された25人の野手)と比較しどの程度打てるようになる可能性があるかを探っていこうと思います。

結論

まず最初に結論を置いておきます。

結論より下は数値計算や数値(結論の根拠)が置いてあるだけなのでぶっちゃけここだけ見ればOKです。

・蛭間拓哉

→歴代でも長打力はトップクラス
三振率は歴代でもワースト5位とコンタクト能力に問題あり
四球率は平均並み
当たれば飛ぶが当たらない可能性が大学レベルでも高くこの点はややネック
6大学だと似た成績が岩見選手で不安があるがかなり似たタイプの佐藤選手が好成績
事前予想としては平均よりちょっと下な打力を持つ選手になると考えられる
打撃だけ見ると正直1位公言するほどかは疑問が残るところ

・萩尾匡也

→歴代トップの長打力&ワーストの三振率&ワーストクラスの四球率
蛭間選手をさらに尖らせたような選手
基本的に三振率が高い選手は打撃では成功しにくいので上位指名はかなりのギャンブル
平均よりかなり下の打撃になると予想される
下位か育成でロマンを求めるというのがよさそう

・村松開人

→データ上今年最強野手 2番目にいい選手
歴代トップの三振率の低さ&そこそこの四球率と長打力を兼ね備える
似た成績の選手は佐野・茂木・中村(ロッテ)選手と誰もが1流
しかも二遊間を守ることができるため非常に価値が高い
将来的には茂木・中村選手のように打って守れる頼れる内野手になれることが期待される
予想としては茂木選手ぐらい打てるようになりそう
3位ぐらいで指名できれば極めて美味しいといえるがケガ次第?

・山田健太

→四球率は歴代3位、長打力や三振率は平均よりやや下程度
そのためアプローチがかなり消極的なタイプと思われる
基本的にはスイングはしすぎないのがいいのでその点はプロ向き
意外と似た成績の選手はおらず、気持ちミニチュア版正木選手と言ったところ
正木選手が2位(守備もあるだろうが)だったことを考えると3~4位ぐらいが妥当?
予想としては平均をかなり下回る打撃になると思われる

・下山悠介

→成績だけ見ると完全にミニチュア版山田健太選手
アプローチ面は指名を受けた選手と比べても平均的でちょっと長打が少ないぐらい
予想もほとんど山田健太選手と同じ
ただ控え選手並みの活躍は予想されるので下位指名なら十二分?
内野を守れることも大きい
ちなみに阪神の坂本選手と通算成績がそっくり

・齊藤大輝

→歴代選手と比較してもアプローチ面は良好で長打力も普通
歴代だと岡・郡司選手とやや近い成績で特に岡選手とかそっくりな成績
三振が少なく今後次第では伸びる可能性も十分に持つ
予想では村松・蛭間選手に次いでよい打撃を持てるとされる
セカンドをしっかり守ることができればチームを支える存在になれそう
3位以下でセカンドに困っている球団ならかなり刺さる可能性

・山本晃大

→データ上今年最強野手

三振率・長打力ともに歴代でも最上級で四球率に至っては1位
出塁率・長打率・OPSに上記の3つの指標を併せた6個の指標すべてで1ケタ順位なのは茂木選手以来
打席数が少ないことだけが評価をする上ではネックだが外野が欲しい球団(例:西武)なら指名してもいいかも?
実績が少ないので比較的下位(4位以下)で指名できればかなり美味しいかもしれない
将来的にはリーグを代表する打者になれる可能性も秘める結構穴場?な選手

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重視する指標とその根拠

前提

ここからは各選手の分析をしていくわけですがどの指標を見ればいいのかというのを把握する必要があります。

なのでこの項目では重視する指標とその根拠についてお話していきます。

まず前提をお話ししていきます。

以下の歴代指名選手と比較しています。

正木 智也
渡部 遼人
丸山 和郁
岡田 悠希
郡司 裕也
柳町 達
福田 光輝
宇草 孔基
渡辺 佳明
中山 翔太
熊谷 敬宥
岩見 雅紀
石井 一成
佐野 恵太
田中 和基
重信慎之介
茂木栄五郎
山本泰寛
横尾俊建
髙山 俊
坂本誠志郎
大城滉二
中村奨吾
岡 大海
西浦直亨
計25名

比較する際に使用したデータは

大学時代の成績は

東京6大学野球公式

https://www.big6.gr.jp/index.php

プロに入ってからの成績は

DELTA

https://1point02.jp/op/index.aspx

を参照としました。

DELTAのデータの都合上参照した歴代指名選手は2013年以降の選手としています。

見る指標

野球には打率や打点、本塁打をはじめとして多くの指標がありますがこの記事では三振率(K%)と長打力(ISO)に絞って見ていきます。

※三振率(K%)…三振数÷打席数

※長打力(ISO)…長打率-打率

なぜその2つなのかというと、この2つの指標が最も打者の実力を反映しており未来の予想をする際は役に立つと考えられているからです。

その根拠としては様々な記事や研究があるので記事をご紹介しておきます。

詳しく知りたい方は該当記事をご覧ください。

そうでない方はK%とISOを基本に見ていくというところを抑えていただければ大丈夫です。

①信頼に足る打席数

こちらはどの程度打席を経験すればその選手の最終的な成績がわかるかを調べた記事。

運に左右されない要素ほどサンプルサイズは少なくて済むがK%やISOはかなり早い段階で収束します。

逆に打率などは非常に収束が遅く運に左右されやすい(あくまでされやすいだけ)と考えられます。

②二軍成績から一軍での活躍は予測できるか?2017-2019年における一軍と二軍のレベル差を分析する

https://plus.chunichi.co.jp/blog/robertsan/article/648/9534/

こちらは2軍の成績から1軍での活躍を予想できるかを検証した記事。

大学をある意味で3軍としてとらえるとより高いステージに行くときどの指標を見ればよいのかがあてになります。

そしてこの記事ではK%とISOが相関が高く、上のステージに行っても発揮されやすい能力であると報告されています。

③What Hitting Metrics Correlate Year-to-Year?

https://www.beyondtheboxscore.com/2011/9/1/2393318/what-hitting-metrics-are-consistent-year-to-year

また、英語の記事になりますが年間度相関でみてもK%とISOはかなり高い相関を示しており打者の実力を見るにはこの2つが非常に優れていると言えます。

④実例

最後に実例として大学時代と2軍との成績を比較すると(大学・2軍とも200打席以上の選手を対象)

とまあまあな相関関係が見て取れます。

一応他に相関が高い指標としてはBB%がありますが実例で見てみると

ISOやK%と比べはるかに相関がないため今回の記事では省くことにしました。

成績予想

では実際にK%とISOは選手のその後を見るのに適当なのか見ていきます。

ここではwRC+という指標を使いどの程度の打力を持つようになったのかを確認します。

※wRC+…平均と比べどれほど打てるのかを示した指標 平均は100
200なら平均の2倍打力があることを示す。ちなみに2022年の村上選手は240と歴代トップクラス

大学時代の1~4年目の合計の成績のK%とISOを使い、プロ入り後500打席以上を経験している打者に限り重回帰分析をするといかのような結果が得られました。

補正R2値はこの手の予想指標としては極めて高い値を持ち、K%やISOを使用すればプロ入り後の成績もある程度予想できることがわかりました。

予想wRC+=K%*318.6+ISO*344.4+76.8

このためこのあとの選手解説・比較ではこの予想wRC+でもどのくらい打てるようになるかも使用していきます。

また3年目以降の成績や加重平均ものとも比較しましたが1~4年目の合計の方が各値がよかったので1~4年目の合計で今後は見ていきます。

1~4年目の合計ではなく3年目以降の成績や加重平均したものではどうなの?、500打席ではない区分ではどうなの?という方は下の余談をどうぞ。

・3年目以降の成績での重回帰分析

・加重平均(1年目春を1,1年目秋を2,……4年目秋を8とする)

このように1~4年目の合計の方がいい値になる。

K%やISOといった指標の2軍成績との相関も3年目以降の成績や加重平均は値が落ちるかあまり変わらない値に留まる。

K%の相関係数(1年目2軍打席200以上の打者対象)

・1~4年目の合計 0.35

・3年目以降 .0.30

・加重平均 0.25

ISOの相関係数(1年目2軍打席200以上の打者対象)

・1~4年目の合計 0.41

・3年目以降 0.47

・加重平均 0.42

このため基本的には3年目以降で見るなどといった処理をするより4年間の合計で見るのがいいと思われます。

また、今回は500打席以上で区切りましたが300打席以上の区分にするとかなり値は落ちます。

なのでかなりいい値が取れたと言いましたがかなり恣意的な区分によるというのもお伝えしておきます。

西武 ドラフト1位公言 早稲田大 蛭間拓哉

成績

打率.260 (25位/31位)

HR 12本 (3位/31位)

出塁率.358 (24位/31位)

長打率.534 (3位/31位)

OPS.892 (5位/31位)

K% 23.2% (27位/31位)

BB% 13.3% (12位/31位)

ISO.274 (2位/31位)

予想wRC+ 97 (ほぼ平均)

眠れる大砲? 慶応大 萩尾匡也

成績

打率.338 (2位/31位)

HR 8本 (11位/31位)

出塁率.386 (9位/31位)

長打率.591 (2位/31位)

OPS.976 (2位/31位)

K% 26.3% (31位/31位)

BB% 7.2% (29位/31位)

ISO.253 (3位/31位)

予想wRC+ 80 (平均よりかなり下)

怪我さえなければとんでもない 明治大 村松開人

成績

打率.343 (1位/31位)

HR 1本 (28位/31位)

出塁率.416 (4位/31位)

長打率.503 (6位/31位)

OPS.920 (4位/31位)

K% 4.8% (1位/31位)

BB% 10.7% (20位/31位)

ISO.161 (14位/31位)

予想wRC+ 117 (かなり上位)

大阪桐蔭出身イケメン内野手 立教大 山田健太

成績

打率.302 (11位/31位)

HR 9本 (9位/31位)

出塁率.416 (5位/31位)

長打率.450 (14位/31位)

OPS.865 (11位/31位)

K% 18.4% (21位/31位)

BB% 16.0% (3位/31位)

ISO.147 (20位/31位)

予想wRC+ 69 (平均よりかなり下、控え選手ぐらい)

慶応大の主将 慶応大 下山悠介

成績

打率.276 (19位/31位)

HR 4本 (21位/31位)

出塁率.379 (13位/31位)

長打率.397 (26位/31位)

OPS.776 (23位/31位)

K% 16.4% (17位/31位)

BB% 13.6% (10位/31位)

ISO.121 (24位/31位)

予想wRC+ 66 (平均よりかなり下、控え選手ぐらい)

地味にいい打撃を継続中 法政大 齊藤大輝

成績

打率.289 (16位/31位)

HR 5本 (19位/31位)

出塁率.393 (8位/31位)

長打率.444 (16位/31位)

OPS.838 (16位/31位)

K% 13.6% (12位/31位)

BB% 14.5% (6位/31位)

ISO.156 (17位/31位)

予想wRC+ 87 (平均よりちょっと下)

4年目に覚醒? 慶応大 山本晃大

成績

打率.293 (13位/31位)

HR 5本 (19位/31位)

出塁率.440 (1位/31位)

長打率.565 (3位/31位)

OPS 1.005 (2位/31位)

K% 9.9% (5位/31位)

BB% 19.8% (1位/31位)

ISO.272 (3位/31位)

予想wRC+ 139 (リーグでも最上位クラス)

歴代指名選手成績

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