【2軍総評】2年連続最下位も野手は充実 ただし投手は課題多し

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以下一部敬称略

3月から行われていた2軍の試合が10月3日にレギュラーシーズンが終了しました。

ライオンズは残念ながら2年連続で最下位となりましたが渡部選手やブランドン選手をはじめとした新人選手の活躍もありここ数年の中ではかなり実りの多かった年のように思えます。

そこで今回は簡単に野手や投手、全体について振り返っていきたいと思います。

野手

野手では昨年ドラフト指名した
・渡部選手
・ブランドン選手
・山村選手
・仲三河選手
・長谷川選手

が多くの打席を消化し、渡部選手が本塁打王&打点王を獲得するなど新人の飛躍が飛躍。

他にも
・鈴木選手
・高木選手
・綱島選手
・川越選手

がキャリアハイともいえる成績を残し、特に川越選手は1軍に定着するなど既存の選手の成長が目立ちました。

そのおかげかチーム全体的な成績で見てもOPSはリーグ2位と昨年の4位から躍進。
本塁打の数は1位となるなど野手は充実した内容でした。

チーム打率平均得点本塁打長打率出塁率OPS
巨 人0.2694.541020.4030.3430.746
西 武0.2494.221080.4030.3260.729
楽 天0.2654.40790.3820.3410.723
ヤクルト0.2614.67810.3890.3340.723
ロッテ0.2524.62630.3620.3530.715
日本ハム0.2474.24940.3820.3240.706
DeNA0.2444.19760.3670.3190.686

平均得点が少なめですが下揺れした可能性も考えられるのでそこまで問題はないでしょう。

これらの2軍の成績のうち特に魅力的なのは長打力があることです。
長打力は1軍成績に相関しやすいという特徴があるので変に打率が高いよりは期待感があると考えていいでしょう。
(https://plus.chunichi.co.jp/blog/robertsan/article/648/9534/)

長打重視の宿命か三振率が高いですが、しっかり長打力を育てられているので今後も高い長打率を残せるよう若い選手にはガンガン振っていってほしいですね。

投手

投手は昨年指名した
・佐々木選手
・大曲選手
・豆田選手
・水上選手
・赤上選手

がしっかり2軍で登板することができ、それぞれ持ち味を発揮。

特に水上選手は1軍の欠かせない戦力に成長し、大事なリリーフ投手になったほか、

既存の選手では
・本田選手
・浜屋選手
・與座選手
・上間選手

がローテとして多くのイニングを消化し特に上間選手(防御率1.53)の活躍が目立つなど随所で活躍した選手は存在しました。

ただ野手と比べるとチームの成績はそこまでよくなく、
防御率こそ昨年の最下位(4.38)から3位(3.84)になったものの失点率で見ると3バカの一角になってしまっておりなかなか改善しきれていません。

特に三振の少なさが深刻で7球団の中でワーストの数値となっています。
1軍でも三振が取れないことが問題となっていますが2軍からの押し上げという面ではあまりうまくいっていないようです。

チーム防御率失点率三振率四球率
ロッテ3.143.5018.8%8.6%
ヤクルト3.834.5220.4%9.2%
西 武3.864.8416.6%10.0%
DeNA3.894.8620.1%11.1%
日本ハム3.974.5417.6%9.2%
楽 天4.004.4018.8%10.9%
巨 人4.264.7819.2%8.2%


失点が多いのは守備が悪いとも考えられますがデータ分析の元では別にそこまででもなく(むしろややうまい)、この失点は投手陣の責任といえます。

チーム全体で三振が取れない・四球を出してしまうという状態が2019年から常態化してしまっているのでコーチ陣も含めて育成の方針やドラフトの方針の修正が求められるところです。

ボール球を投げるよりはど真ん中に投げたほうが総合的に失点は減るので、そういった意識改革を含めて早急に対処をしていきたいですね。

参考:ぼーのさんの日記(https://bo-no05.hatenadiary.org/entry/2021/08/21/000000_1)

全体

全体で見れば最下位と言えど借金数は僅か5個のみで、勝率は.475と悪くない数値です。

昨年勝率.406とかなり悲惨な成績だったことを踏まえればよくなった、
といいたいところですがよりチームの戦力を表すと考えられている得失点差という面で見ると

2020 -39
2021 -52


と別に改善しておらず1軍と同様にそこまで伸びていないという現状があります。

実際にOPSとFIPで見てみたチーム戦力図でもそこまで上位に食い込むことはできていません。

もちろん今年別格の成績を残していた愛斗・呉・川越選手などが1軍に引き抜かれたということも要因ですが根本には投手の底上げができていないという面が大きいと思います。

2軍なんて育成の場なのだから別にそこまで勝敗にこだわらなくてもいいのでは?
と思う方もいらっしゃると思います。

ただ前回ファームでよかった2016年では野手では後の絶対的なレギュラーである山川・外崎選手が無双し、投手陣でも野田・佐野・岡本洋・藤原選手らが好成績を残し翌年の投手陣の大きな助けになりました。

野手では2017年以降ほとんどスタメンが固まりその後に続く選手が出てこない
投手は2018年以降なかなか核となる選手が出てこない
という現状もあり2軍でも強いに越したことはないです。

来年は2軍でも若手を中心としたうえで貯金が作れるようにしっかりとした底上げが投手においても野手においても必要になるといえるでしょう。

ただもちろん局所的に活躍した選手も多く、彼らの1軍定着が大変望まれるところです。

そこで今後は各個人個人を詳細に振り返り強み・弱みを確認
翌年に向けてどこが課題なのかをあげていこうと思います。



もしよければ次回以降も見てみてくださいね!

またドラフト記事も色々と書いているので興味のある方は是非

①ドラフト理論
https://l-data-daily.com/?p=108
②ライオンズが指名したい選手①
https://l-data-daily.com/?p=154
③ライオンズが指名したい選手②
https://l-data-daily.com/?p=273
④ライオンズの指名は理論的に正しかったか
https://l-data-daily.com/?p=381
⑤投手の問題はスカウティングにあるのかを考察する
https://l-data-daily.com/?p=440

それでは(^O^)/バイバーイ

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